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日本武道人育成会 極真会館岡山県本部

昇段レポート

若杉侑矢(三浜)

所属:三浜道場
入会年月日:2010.4.30
昇段日:2021.12.12

6歳の時、兄の影響で入会。週1回から2回のペースで、マイペースながら継続して稽古。兄の昇段した姿を見て黒帯を取るという目標を定めてからは、心境ともに稽古姿勢も変化していきました。昇段の2次(組手)審査では課題が残る形となり再審査。その後、改善に取り組み、技術面とともに精神的な成長を感じさせる内容で合格し昇段を果たしました。

良い見本となれるよう日々精進していきたい。
私が空手を始めたのは小学一年生の時です。7歳年上の兄が習っていたので自分もやってみたいと思ったからです。最初は伝統技や型も新鮮で覚えることが楽しく、認められることが嬉しかったため、茶帯一級までは順調に昇級することが出来ました。

中学生になり一般部に上がると、稽古がきつくなったことや、雰囲気の違いから、なかなか馴染めず稽古に行くことが辛いと感じはじめました。そんな中、兄は黒帯を締めることを目標に必死に努力を続けていました。無事審査に合格し黒帯を締めた姿を見て、自分のことのように嬉しかったと同時に自分も黒帯になりたいと強く思いました。それまでは惰性で稽古に参加していましたが、この時から黒帯になるという目標と、絶対に達成するという意識が芽生えていったのだと思います。

まずは一時審査受審を目標に苦手だった型の練習をひたすら稽古しました。先生方や先輩たちに何度も型を見てもらい、指摘された所を修正していきました。それが半年ほど続いた頃、ようやく一次審査の受審の許しを頂くことが出来、一次審査に合格することが出来ました。

二次審査では自分の組手が定まっていいないことと、体力面に課題があった為、一次の時よりもさらに時間と努力を要しました。自分なりに考え、努力した上で藤島先生に二次審査を受けたいと言ったところ、「今日の組手で考える」そう言われ私は精一杯の組手をしたつもりでしたが、先輩の前蹴りを何度ももらい、体力不足も重なり結果はボロボロでした。先生からは「相手に合わせるのではなく、自分の組手をすることが大切」と言われました。

そこから私は技術面や戦い方、あらゆることを振り返り自分に足りないものは何か考え、常にそれを意識して稽古に励むようになりました。パワー不足で相手にプレッシャーを与えることが出来なかった為、稽古後にサンドバッグを打ち込んだり、稽古の他に走り込みや筋トレをしました。それを続けて約半年がたった頃に二次審査の受審の許可を頂きました。

当日はかなり緊張しました。組手の際には体が固まり冷静さを失い、普段よりも早くスタミナが付きたように感じ攻めることが出来ず、ひたすら受けにまわる組手になってしまいまい、結果は再審査でした。自分でも結果は予想ついていましたが、やはりショックでもう諦めようかと思いました。

藤島先生は「組手のレベルが低いわけじゃなくて、準備不足じゃないかな」言われました。私は「諦めずにもっと努力しよう、絶対に黒帯になる」と改めて決意し、体力トレーニングや打ち込みで自分を追い込みながら冷静さを保ち、自分の組手が出来るようイメージトレーニングにも取り組みました。そうして三か月後の二次審査では、気持ちを落ち着かせながら自分の組手が出来、合格することが出来ました。

空手を通して私は目標を持ち、それに向かって正しく努力を続けること、諦めずに何度も挑戦することの大切さを学びました。「努力は必ず報われる」を体感できましたがそれは一人では成し遂げることは出来なかったと思います。日々指導してくださった藤島先生、池本先生、先輩方、稽古後の練習に何度も付き合ってくれた三吉君、毎週送迎してくれた家族、他にも多くの方に支えられ昇段することが出来ました。本当に感謝しています。これからは学んだことを活かし、自分が支えてもらったように後輩たちの良い見本となれるよう日々精進していきたいと思います。